最近、ソーシャルゲームをあまり真面目にプレイしていなかったので、cygames(サイゲームス)の最新作「烈火の炎」をやってみました。版権物（以下権利物）をしっかりとやるのは初めてです。
（※バンダイナムコゲームスと共同開発、運営の『TIGER&BUNNY ロードオブヒーロー』を入れると１個前の作品）

１）新鮮味のないマイナーチェンジの内容

SAP No.1のcygamesの新作。他社が機能面等で、色々と仕掛けてきていることもあり、「そろそろ力作出してこないかなー」と思っていたのですが、無難なやつでした(笑)全体的に「神撃のバハムート」と同様で、ギルド部分に若干リアルタイム要素を付け加えた程度です。

ただ、これが間違いかというと、そうではなく、「神撃のバハムート」、「戦国サーガ」、「聖闘士星矢」とヒットしているゲームシステムをそのまま利用することで開発費を抑えることができます。また、バハムート等をプレイしているサイゲームスユーザーにとっては使い慣れたシステムであり、戸惑う事がなくプレイできるというメリットがあります。

リスクが少なく、ヒット率が高い。経営戦略としては正しいでしょう。

２）権利物のゲームの魅力

今回僕自身初めて権利物ゲームをプレイしました。「キャプテン翼」や「ワンピース」、「ガンダム」、「鋼の錬金術師」はちょこっとやったのですが、本当にちょこっとといった感じだったので。真剣にプレイしたのは今回が初です。

実は「烈火の炎」コミック全巻持ってました（引っ越しのタイミングで売りましたが）。それくらい好きな権利物。感想としては権利物って、「新規顧客というよりは、その作品が好きな人がやるべき」だなと思いました。

ストーリー説明も多少はゲーム内であるのですが、やはり不足している部分が多く、漫画やアニメ自体を読んでいないのであればドラゴンコレクションや神撃のバハムートのように、オリジナル物の方がプレイしやすい気がします。権利者だと、キャラクター数が少ない為、内容を知らないユーザーにとっては、同じキャラばかり出てきて、あまり面白くないんですよね。

しかし、権利物のマンガやアニメを知っている人は「懐かしい」「カードを集めたい」等の欲求が沸いてくるため、離脱率も低いと思います。

なので、今回プレイしてみて権利物は「それなりに有名なタイトルであれば新規ユーザーが増える」といった考えから、「権利物はそのアニメや漫画が好きな人にしか魅力が伝わらないゲーム。ただし、離脱率は低い」に考えが変わりました。

実際のＫＰＩ値を見ている訳でないので、本来どうかは分からないですけどね。

３）導線の重要性

「権利物は権利物ファン向け」と記載しましたが、「烈火の炎」は「ワンピース」「鋼の錬金術師」「聖闘士星矢」等と比べると、大ヒットコミックではないと思うんですよね。しかもブームからだいぶ時期が過ぎてしまっている。（１０年前らしい）

そう考えると、「烈火の炎」の版権パワーで獲得できるユーザーは、それほど多くないのではないかと思います。

ただ、結局は20位以内のランキングに入り込んできました。始まったばかりなので、更に上昇する可能性もあります。
■CygamesのMobage『烈火の炎 BURNING EVOLUTION』が全体ランキング17位に

これはmobageのオススメ枠での紹介、cygamesタイトルからの流入等の力が大きいでしょう。「おもしろいタイトルが売れる」というのも、当然あるのですが、姉妹ゲームからの流入パワーが本当に大きいなと感じます。
（もちろん広告も出稿しているので、その影響もあるかと思います）

そういった意味では、今後も上位SAPになればなるほど、ヒット率が高いということになりますね。また、これはcygamesに限らずですが、姉妹ゲームから流入させるような施策も数多く展開しています。このあたりは本当に工夫されたノウハウだと思います。

cygamesの実力という点では、今日リリースされたKLabの「幽遊白書」とのランキング争いが楽しみです。「幽遊白書」の方が「烈火の炎」より人気や知名度的には上なハズ。そこをゲーム内容や姉妹ゲーム流入でcygamesが上回ることができるのか。楽しみです。

■KLab、大型タイトル『幽☆遊☆白書～100%中の100%バトル～』をMobageでリリース 

ちなみに「幽遊白書」もちょっとだけやってみましたが、なんとなく「烈火の炎」のが好きな気がします。ただ、「慣れてる」点もあるので、このあたりはプロでも判断が難しいですね。

また、全体的な感想ですが、ゲームクオリティはやはりgumiが１番高いと思っています。
やっていない方は「騎士道」を是非、プレイしてみてください。

４）「ギルド」の掲示板書込ポイント付与は素敵

「烈火の炎」で良いと思った細かい点ですが、リアルタイムのギルド戦（忍軍戦）で、ギルドの掲示板にコメントを書くと、バトルポイントが１回復します。デフォルトのコメントも空欄になっているため、それぞれのユーザーが「今回は勝てそう」「がんばろー！」等の書き込みを行います。

他ゲームで、ギルドの掲示板がうまく機能していないことが多々ありますが上手く改善されていると思います。デフォルトを空欄にしていることで、各ユーザーが関連のあるコメントを入力するため、一体感が生まれます。これは、参考にしたい部分ですね。

最近、あまりやっていなかったので、サイゲームスが元祖ではなく、他の会社かもしれませんが。

最後に、烈火の炎で仲間になりたい方は、問い合わせよりご連絡ください(笑)僕の課金額は今のとこ3,000円程度で、一応毎日はやってます。