2013
12/26

gumiの19億円調達で思うこと。やっぱりお金を稼ぐのは大変だ。

国光さん率いるgumiが19億円の資金調達を発表(参考:gumiがフジテレビグループとモバイルゲームの新会社設立、あわせて19億円調達)。

 

なんとデッドとエクイティ合わせて累計62億円とのこと。凄い。日本もまだまだお金が集まりますな。チャレンジャーにとってはありがたい。

で、これまた僕が腹黒い性格なのでドライに見ると、「19億円の調達が必要だった」と取れる訳で。スマホゲームって数十億簡単に稼げそうなイメージ持っている人多そうですが、ウハウハな会社本当に一部なんですよ。

9-bitさんの記事が面白いのですが、

その点、うちは月ウン億の赤字を出したりして、潰れかけたことが3回はありましたからね! 今回のネイティブアプリへのシフトでも最初の内はかなり危なかったですから。今はおかげさまで黒字になりましたけど(笑)。

やはり一時期、月数億円の赤字で3回も潰れかけていて、今はブレイブフロンティアのヒットで黒字化に成功しているとのこと。韓国でヒットしている『進撃1942』も寄与しているのかな。

 

黒字化しているので、今回の調達は更に伸びるための仕込み資金だと思うのですが、上手くいっているブレフロを持っていても調達が必要なのが現状。

今って、「ゲーム1本作るのに1億かかる」のが普通になってきていて、ランニング(数ヶ月の運用費と広告費)も含めると1本あたり2億は欲しい。20億あっても10本しか作れない。一気にシェアをとるためには5~10本くらいは作りたい。全部は当たらないしね。

でもこの20億の利益確保するのって結構大変なんですよね。App Annieとかで売上予測みていてもプラットフォーム手数料とか、広告費考えると、この順位で1年間運営してやっとこさ営利10億くらいかぁ・・・みたいな。

いや、営利10億って凄いんですけど、ガンホーとかコロプラ見てるとね。うん(苦笑)百発百中じゃないから、コケたゲームの開発費分も稼がないといけないし。

あんだけ「戦国炎舞 -KIZNA-」がずーっと上位にいるサムザップですら、官報によると純利1.2億。うーん。無理ゲーだ(笑)

しかも20億あって、10本ゲーム作り始めたとしても完成が半年後~1年後くらいだからね。下手するとすぐに1年越えちゃう。なんなんだこれは。半年とか1年かけて俺なんか市場変化とか競合のアプリリリースで不安になるのに、数年かけて作るコンシューマー大作の制作陣ってどんな心理状態なんだろう。そもそも、俺とか飽きちゃいそうだな。お正月に同級生に会って「新作ゲーム作ってる」って言って、翌年のお正月に「(まだ)新作ゲーム作ってる」って言うのか。これはデジャブみたいになるな。

話が逸れましたが、ネイティブに限らず、ブラウザ系でも着地利益出たのはgloopsとCygamesくらいなので、日々戦国時代っすね。(KLabとかCROOZもブラウザで出ているけど、これからネイティブに突っ込むと思うので余裕かというと何とも言えない)

やはりパズドラを狙うしかないのか、市場がまだまだ伸びて中ヒットでも成り立つようになるのか、パズドラが落ちてきて市場規模が伸びなくても売上が分散されてそれなりの数の会社が儲かるようになるのか。どうなんでしょ。

でもまぁ、数社しかない牛丼屋とかも赤字か黒字化の瀬戸際で頑張ってたりするんだから、どこの業界も同じか。

がんばろ。お金を稼ぐって大変だ(汗)

ちなみに国光さんがライバル視しているソフトバンクの孫さんは、ゲーム(コンテンツ)ビジネスをどう捉えているのだろう。ガンホーとSupercellを手中に収めて、コンテンツでガチで勝負しようとしているのか(ガンホーと、Supercellの相乗効果等、多少の戦略含めて)、得意なプラットフォーム系ビジネスのフックとして持っているだけなのか・・・本音どう考えてるのか気になる。

孫さんがコンテンツでガチで勝負するようにはあまり思えないんだよなぁ。そーゆー意味だと、「片手間だからこそ勝てる」戦略もある気がする。ゲーム単体で儲かってなくても、他の何かの事業との相乗効果でトータルで黒字みたいな。そーなるとゲーム本業の会社は辛くなる。やっぱり大変だ(汗)

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