27億円を調達したgumi(グミ)が12億円の赤字 一体何がダメだったのだろう
ソーシャルゲーム会社のgumi(グミ)決算。
売上:55億
営業損失:10.91億
経常損失:11.24億
当期純損失:12.66億
利益剰余金:-10.3億
gumiはGREE側の有力SAPで、これまでに調達した金額は27億円程度(参考:Tech Clunch)。ヤバいという噂は聞いていたが、やっぱり12億円の赤字。
上場間近と期待されていたなか、12億円の赤字は正直残念な結果です。
gloopsが350億円でイグジットし、KLab、コロプラ、オルトプラス、エニッシュが上場するなか、gumiは失敗したと言わざるをえない。
ただ、「何で失敗したの?」と言われると難しい。ゲームのクオリティは高い。
「任侠道」「海賊道」「騎士道」のシリーズは素晴らしいですし、女の子訴求で展開した「幻獣姫」も狙いとしては悪くない。
「青春姫」も新ロジックとして良いチャレンジだったし、「ドラゴンジェネシス」はパクリ疑惑で提訴されてはいるが、クオリティは高い。カプコンと組んだ「モンハン探検記 まぼろしの島」も良かった。
コケちゃったなぁ・・・というタイトルは「任侠道・覚醒」くらい(個人的に「任侠道」が好きで期待していただけに)。
赤字になった理由を考えて見ると、
- 美麗カード等、ゲーム製作費が高騰し、採算ラインが高くなってしまった
- 人材を採用しすぎてしまい、固定費が上がってしまった(その割に売上増えず)
- ソーシャルゲーム市場の停滞(特にGREE側?)
- 海外投資の失敗
といったところだろうか。なんか、全部当てはまる気がする。
別の関係者によると「最大で月次の赤字が3億円。海外の6つの拠点が合計で毎月1億円以上の損失を引き起こしたのが大きい」という。
(引用元:CNET)
CNETの記事だと、「海外が足を引っ張っている」と。やっぱり海外挑戦が失敗だったのだろうか。海外拠点のラインで開発費抑えられるくらいになると良いんだけど。
オルトプラスとか売上10億未満で上場しているわけだし。エニッシュも売上は50億以下。gumiにはなんとか利益だして欲しかった・・・。売上55億あるなら不採算ライン撤退して、社員数コントロールすれば利益出るはず。
やっぱり課題はユーザーの囲い込みかな。gumiが何で不調になってしまったのかを考えないと、他のSAPも二の舞になる気がする。
中ヒット連発だとコスト的に見合わなくなってきていて、開発ラインを絞って定期的に大ヒット作るしかないのかも。中ヒット連発だと、今より囲い込める仕組みを作らないとマズい。。。
ネイティブで健闘している「ブレイブフロンティア」を運営するエイリムに対するgumi(gumi ventures)の出資比率どれくらいなんだろう。
gumi復活して欲しいけどなぁ。
(※8/1 10:07 悩んだのですが少しタイトル変更しました)
なるほど。 RT @ueharajin でもその表現はとても適切なんですよね。RT @takanori1976: おそらく「溶かす」という表現がセンシティブだったのかな。
— 大柴貴紀 Takanori Oshiba (@takanori1976) August 1, 2013
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