2012
07/11

国内No.1ソーシャルゲームメーカーは年商200億超のCygames(サイゲームス)だと思う

当ブログでも度々紹介している、SAP(ソーシャルアプリプロバイダー)のCygames(サイゲームス)。

Cygamesは「神撃のバハムート」リリース以降、一気に上位SAP群に躍り出たんだけど、いつの間にか先行していたgumi、gloopsの2強を抜き、国内No.1になった気がする。

理由をいくつか上げる

売上

上位3社はgumi(グミ)、gloops(グループス)、cygamesだと思われる。3社とも非上場なため、正確な情報は出ていない。ただ、いくつか推測できそうな資料がある

gumiは昨年、コイン消費額が月間30億円を突破したと発表している。キャリアやら、GREEやらに引かれる手数料を3割とすると、月間21億の売上。この頃「FIFA ワールドクラスサッカー」は出たばかりだし、現在好調の「騎士道」のリリースも無かったため、現在は月間21~25億程度の売上と推測される。
(参考:gumi、「GREE」で提供中のソーシャルゲームの1日の売上高が1億円突破

cygamesに関しては、サイバーエージェント(cygamesはサイバーエージェントの子会社)がSAP事業売上を月間20億と発表しており、そのほとんどがcygamesだと思われるため、20億。しかしここから、聖闘士星矢(会員100万人突破)、サカつく(先日TOP20入)、が入ってくるため、上乗せされて25億あたりまで行くのではないかと思っている。
(参考:サイバーエージェントのSAP事業の2Q売上高は前年比3.5倍の61億円に急拡大…「神撃のバハムート」や「アイドルマスター」などが貢献

gloopsに関しては完全に謎だが、mobageの中では有力SAPなのは間違いなく、gumiと同程度の規模があると思われる。

ちなみに上場している、KLabは月間13億、CROOZは月間5.6億、ドリコムは月間8億(どれも直近の四半期業績売上を3で割って計算。他の事業の売上も含まれる)となっており、3強の売上がいかに多いかが分かる。

上位3強もランキング等を基にした僕の感覚値を含めると下記のような売上イメージ。
いやー、各社本当に素晴らしい売上。

■ヒット率

gumi、gloops供に、ソーシャルゲーム初期より参入しており、リリースタイトル数がかなり多い。HPに載っているだけでも、gloops、gumi供に19作品もある。

それと比較して、cygamesはわずか5本。しかしながら、全タイトルがランキング入り(20位以内)しており、ヒット率が異常に高いことが分かる。

伸びているソーシャルゲーム市場の場合、ヒット率はかなり重要になってくる。理由は、人材(開発者やクリエイター、ディレクター)の取り合いが発生しており、各社制作ラインを限られた数本しか持っていない。 限られた数しかリリースできない中、いくつヒットさせられるかが業績向上のカギとなってkる。

現在、100発100中のcygamesは超優等生と言える。

■勢い

cygamesは今年度の年間推定売上が200~300億ながら、設立1年ちょっと(2011年5月設立)の会社である。

しかも驚くことに既に黒字化しているのだ。これは素晴らしすぎる数字で、市場稀に見る好成績である。日本でこんなに一気にスパークした会社って他にあるのだろうか。。。

ちなみに黒字化については、求人サイトの会社情報から拾ってきた。(引用:リクナビ

当然社員も既に100人以上に増えている。社員規模の急拡大に関しては、cygamesに限らず、好成績のSAPは、どこも2年前より10倍以上の社員数になっている。

■海外

ここは大きな評価ポイントなのだが、cygamesは「神撃のバハムート」を海外でもヒットさせている。日本版と同じ内容でリリースしたのではなく、海外向けにしっかりとアレンジしてリリースしている。

参考:Cygames/DeNA「Rage of Bahamut」が米AppStore売上ランキングでトップ5…「Legend of the Cryptids」も22位に

初の海外展開にも関わらず、またしても一発一中であり、もうここまで来ると神がかり的な実力になってくる。きっと天才がいるんだな。うん。

ソーシャルゲームの課金といった意味では、おそらく日本の市場規模は世界から見ても大きい(ARPUが高いらしい)が、人口による規模の可能性という意味では、やはり世界に出ていく必要があるため、国内No.1SAPから、世界No.1SAPという流れも大いにあり得る。

エイチームや、GREEのゲームも海外で頑張ってはいるが、現状cygamesが頭1つ出ている気がする。

■クオリティ

ヒットしているので、当たり前なのだが、実際ゲームをプレイしていてクオリティが高い。そして、新しいことにもチャレンジしている。「神撃のバハムート」が出てきた時の「ギルド」や「クエストの演出」「マイページのカード5枚配列」にはかなり衝撃を受けた。(←やってない人は意味不明だと思うので流してください)

gumiもゲームのクオリティには定評があるが、良い勝負だと思う。

以上の要素から、今後の伸びしろ含め、cygamesがNo.1に躍り出たのではないだろうかと、分析する。

個人的にはcygamesより、gumiのゲームが好きなのですが、上場、海外展開、リリース本数含めてちょっと遅れてるかなと思ってます。国光さん頑張ってください!

そして更に・・・コナミ、スクウェア・エニックス等のゲームメーカーが、ソーシャルゲームにかなり力を入れ始めてます。特にスクウェア・エニックスは「さすが」としか言えないクオリティの「拡散性ミリオンアーサー(←音が出ます)」というゲームをリリースしており、この1本で月間1億以上の売上を出しているとみられ、今後どんどん本腰を入れてくるでしょう。

国内での競争が激化するのは悪いことではなく、切磋琢磨し、世界で稼ぐ日本のソーシャルゲームになって欲しいと思います。景気を良くしてくれ。

※画像引用:cygamesより

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