2013
03/04

チュートリアル突破率って上がれば良いってもんじゃないだろ

ソーシャルゲームを運営していると、よく聞く「チュートリアル突破率」。ここが「何%」かで、皆であーだこーだ言ったりする。

ゲームの中でチュートリアルはもちろん大事だし、参考値として「チュートリアル突破率」を追うのも良いことだと思う。でも、単にチュートリアル突破率が高ければ良いってもんじゃない。ここの数値を追いすぎていて見失っている人が意外にも多いように思う。

そもそも、チュートリアルの役割は

  • ゲームの世界観を伝える
  • ゲームのやり方を伝える
  • ゲームのおもしろさを伝える

あたりだと思う。これによって継続率を高めるのがそもそもの狙いのハズなんだよね。

で、突破率を追いすぎると、難しい説明をひたすら省いて、「突破率が65%から80%になった!スゲー効果あった!」みたいに言う人がいる。もしかしたら本当に良くなったのかもしれないけど、そうしたら翌日継続率に3~5%程度影響出ても良いよねって思う。

大事なのは継続率で、チュートリアル突破率はあくまでひとつの要素に過ぎない。

  • チュートリアル突破率70%で、翌日継続率60%
  • チュートリアル突破率80%で、翌日継続率50%

例えば上記だと、当然ながら前者の方が良い。(翌日残れば、今後も継続的に遊んでくれる)

説明すべきところをしないで、ユーザーがただただ連打してチュートリアルを突破したところで、何の意味もないよというお話。結局はそのあとでつまづいちゃうんだから。

個人的にはチュートリアルってほとんど読まない。カードバトルとか、基本ルール知ってるからなおさら。分からなくなったら「ヘルプ」を確認する程度。スマホの説明書や、パッケージゲームの説明書も同じ。そーゆー人多いんじゃないかな。感覚でやってみて、分からなくなったら調べる。

この、分からなくなった時にヘルプが「見やすい位置」にあって、尚且つ「分かり易い」のが大事だと思う。意外とスルーされがちだけど、ヒットゲームのヘルプはしっかり作られていることが多い。

なので、チュートリアル改善する時は、ヘルプも一緒に改善して、チュートリアル突破率だけを追うのではなく、翌日継続率に影響があったかも一緒に追うべきだよねってお話でした。

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