恋愛ゲームの「ボルテージ」決算 公式サイト(月額モデル)の売上推移を注視してみる
女性向け恋愛ゲーム大手のボルテージの2013年6月期 第2四半期決算が発表されました。僕はボルテージの決算に結構興味あるのです。
- カードバトル以外のジャンル(女性向け恋愛シミュレーション)を主戦場としている
- 恋愛シミュレーションジャンルではほぼ独占状態(競合がアリスマティックくらいしかいない)
- 公式サイトとソーシャルゲームの二刀流
といった理由からです。
それでは早速説明資料を見ていきます。ちなみに・・・なんかボルテージの説明資料見にくいです。色々と名称を略していたり、図がごっちゃになっていたり・・・。僕が分からないのだから、投資家の方には全く通じない単語(何の略か分からない)もあるでしょう。
ま、いーか。でわ
1番気になるのがココ。「公式サイト」の売上がどうなっているのか。10.8億から10.2億なので微減ですね。これだけソーシャルゲームがブームで、公式サイトが衰退していくなか、これは凄いです。
公式サイトと、ソシャゲ&スマホアプリの違いはコチラ。
料金体系の「月額課金」がベースにあるか無いかが非常に大きいです。基本無料 + 課金は(ユーザーの)入口は緩いものの、収益予測が非常に難しいです。一方、月額課金は(ユーザーの)入口が狭いものの、ベースとして毎月お金が入ってくるため、収益予測がしやすく、プロモーションプランも立てやすいメリットがあります。
運営者メリットしか無いような気もしますが、収益を上げるためには大事なことです。多くの企業は月額300円で、500コイン等の月額コースメリットを付けたりもするので、お客様にもメリットはあります。
そのため、もしボルテージが「月額課金モデルに引き続き軸を置くようであれば、ゲームでも月額モデルの方がビジネス的にイケてる」ということだと思うんですよね。だから注視しているのです。キャリアからの集客導線が弱いにしても、プラットフォーム手数料はたいした値段じゃないので、自分で広告を打って集客すれば良いのです。
で、ボルテージの今後の投入本数を見てみると
やっぱり主戦場はソーシャルゲーム(上記資料だとソーアプ→ソーシャルアプリ)みたい。しかし、ソーアプとかスマアプリとか決算説明資料にしてはひどい略し方だな(笑)
で、王子(ここも略しすぎてて「王子様のプロポーズ」というボルテージの主力タイトル)の売上分解を見てみる。公式サイトのリリースはだいぶ前だったので、一概に比較はできません。ただ、2013年の第1Qにはスマホ月額版の売上がちょっと乗って来てるので、ソシャゲの失速と、公式月額の長い売上のどちらがイケてるか引き続き注視するって感じですかね。
でも、これを見る限りではどう考えてもソシャゲの方が売上の最大化はできそうなので、やっぱり月額課金モデルは厳しい・・・ということなのでしょうか。同時リリースのタイトルとか、他のタイトルの数字も見たいなぁ。。
今後の新作ですが、
左上見ると、「恋愛シミュレーション」+「パーティー機能」やるみたいですね。「パズル」+「カードバトル」みたいにハイブリット型になるのかな?気になります。5世代のやつは恋愛シミュレーション以外にも参入するということなのでしょうか。
右下の料金体系の最適化も超重要ですね。ゲームのおもしろさも非常に大事なんですが、料金体系とか集客導線の方が、売上への影響力大きかったりするんですよね。
凄い良いゲームなのに、料金体系と集客で失敗して埋もれちゃってるやつ一杯あると思います。そういったゲームを買って、改造してリリースとか個人でやりたい。死んだゲームのカード買い取って自分でシステムとかだけ作ってリリースしたり。楽しそう。
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