パズドラは「パズルゲームにカードバトルを載せたアプリ」である
テレビCMまで開始されている、超ヒットタイトルの「パズドラ(パズル&ドラゴンズ)」。ガンホーのIRを見る限りパズドラ単体で月間3~5億程度の売り上げがありそうです。(伸び率の売上高から予測)
(ガンホー2012年12月期 第3四半期決算説明会資料→パズドラの影響でモバイルが伸びてる)
早速ですが、パズドラは「パズルゲームにカードバトルを載せたアプリ」です。「何をあたりまえのこと言ってるんだハゲ」という声が聞こえてきそうなので、注意点だけお知らせすると、「カードバトルのクエストをパズルにしたゲームではない」という認識が大事です。ここは各プロデューサー、ディレクターがビジネス視点で見ると騙されてしまいそうなポイントです。
もう早速答えを書いてしまうと、パズル単体で下記のような要素が含まれています。
- ミニゲーム(パズル)単体で遊べる
- ちょっと頭を使う(上手い下手が分かれる)
- テンポが良い
- 途中で辞められる(電車等短い時間でやれる)
- 持続性がある(飽きにくい)
- 単純作業
- (パズルが)複数色ある
- 連鎖(コンボ)がある
- コンテニューするポイントがある
- 爽快感がある
- 説明書を読まなくてもできる
上記の内容が含まれたゲーム(パズル)に、カードバトル要素を載せることで、更なる持続性が加わります。
パズドラに載せたカードバトル要素としては
- ステージが変わった(ゲームが進んでる)気がする
- 「高得点を目指す」という目的を、「敵を倒す」という、より響く演出に切り替えた
- パズルが下手でもカードが強ければ倒せる
- コレクション性
- カードを育てる楽しみ
と、いったところでしょうか。
また、スマホアプリとなると、どうしても「ソーシャルゲーム」な気がしてきますが、パズドラは「ほぼ」ソーシャルゲームではありません。進んでいく際に、仲間のモンスターを1体借りる以外は、
- 個人vs個人のバトル
- ギルド
- 掲示板
等が存在しません。
仲間のカードに憧れるような仕掛けはありますが、あくまで1人プレイのゲームです。それでここまで売上が上がっているのはかなり凄いんですけどね。
何度も良いますが、パズドラは「単体で遊べる素晴らしいパズルゲームに、更なる持続性や、やり込要素を持たせるためにカードバトルを載せた、基本的には1人プレイのゲーム」です。
全てのバランスが完璧に作られています。やればやるほど大ヒットの理由が分かります。
さて、要素分解しているからにはプロデューサーとして当然、これを参考に何かを作れないかということを考えます(パクりじゃないよ。インスパイアね)。
実は1個思いつきました。実際に作るかもしれないので、何かは言えないのですが、このパズルを超える「何か」は本当に何個もありません。パズドラが完璧すぎます。だから、他社がパズドラを追随(真似)できずに、2位以下が相変わらず、ただのカードバトル中心になってしまっているのでしょう。
ヒットゲームを分解するのって結構おもしろいですよ。パズドラ考えた人、天才。
参考までに、あきらかに似ているGMOのドラゴンライン。
プレイしていないので、分かりませんが同じようなパズル系を持ってくるのはアリはアリでしょう。パズドラを超えることはできないと思いますが・・・。パズル以外の「何か」がベストでしょうね。
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