2013
05/07

面白法人カヤック1.2億円の赤字 オモシロイことしかやれないって結構厳しい

面白法人カヤックが1.2億円の赤字(当期純損失)だそうです。実は僕、カヤック結構好きなんです。ART-Meterとか、KOTODAMAとか、あまり売上が作れなそうなやつが好きです(笑)

で、この「あまり売上が作れなさそうなやつ」がポイントかもしれないんですが、「面白法人」とか言っちゃってる手前、おもしろくないことがやりにくいんです。きっと。

カヤックは半分を受託で売上を立てているはず(だった気がする)なので、もちろん地味なこともやっているとは思うのですが、受託でも基本的には企画から入ることを必須としていたと思うので、やっぱり「おもしろいこと」を加えようとしているのでしょう。

最近はソーシャルゲームなんかにも積極的に参入しているものの、やっぱり「ちょっと違う感(おもしろい感)」を出そうとしているのが見受けられます。

ブシモと一緒にやってるバウンドモンスターズなんかはクオリティ高いですし(イラスト等のデザインは微妙ですが、ブロック崩しのゲーム部分なんかは、パズドラの成功要因をよく理解して作っており、完成度高いと僕は思っている)、独自色を多少減らしても戦える会社だと思うんですよね。

でも、模倣ばかり(丸パクリじゃなくても、ちょっと+αレベル)になってしまうと、やっぱり「面白法人」じゃないですし、カヤックじゃないんです。

これって上場を目指す会社としては結構難しいと思います。大きな売上を立てるには、先駆者が培ってきた良い部分はマネした方が良いんです。(パクれってことじゃなくて、良いところは積極的に参考にすべきという意味)

斬新なことって儲からないことが多いです。もちろん一定の割合で展開(挑戦)すべきなんですけど、上場企業の主力事業を「おもしろい(ユニーク)」感じで育て上げるのは難しい。

上場企業でおもしろいことやってる会社って、思い浮かばない。バーグハンバーグバーグや、LIGもまだまだ小っちゃい会社だし。

カヤックの企画力や開発力がどこまで凄いのか僕には分からないけれど、もし凄いのであれば、「面白い」を脱却して、「一般的な面白いサービス」にシフトした方が良いのかもしれない。(ネタ系とか、セグメントの狭い面白いではなく、万人受けする面白い)

と、書きつつも「パズドラ」をカヤックが生み出していたらどう思ったんだろう・・・とか考えると分からなくなる。難しいっすね。面白いってなんだろう。

会社のイメージも難しいよね。「表向きはネット企業だけど、実は稼ぎ頭は金融」とか昔あったから、「表向きは面白いことやってる企業だけど、実は稼ぎ頭は普通のサービス」とかにすれば良いのかも。

利益剰余金も多くはないですが、頑張って立て直して欲しいところです。応援してます。

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