2013
04/21

サービスのクオリティで負けていても広告戦略で他社に勝つということ

僕はサービスのクオリティと同じくらい、プロモーション戦略に気を使っています。

極端なことを言うと「サービスのクオリティ(ポテンシャル)で負けていたとしても、プロモーション戦略で勝てる」からです。

例えば他社と同じ月額課金モデルのサイトを作ったとします。金額は月額300円だったとしましょう。

サービスの内容はほぼ同じですが、コンテンツ量やUIで他社の方が優れていたとします。

その場合

となります。サービスが優れている他社の方が、継続率が1ヶ月高いため、LTVも300円高くな(一人当たりの生涯売上)っております。

普通であれば、優れている他社サービスの方が広告効果も高いはずで、下記のような感じになるイメージです。

でも、僕はこれを下記のように、何とかして変えようとします。

これはサービスを改善するという意味ではなく、広告を最適化して上記のように逆転するのです。サービスのポテンシャルで負けてても広告効果では勝てるのです。

バナーによってCTR(クリック率)が違うし、LPによってCVR(入会率)が異なります。特にバナーの運用本数はとっても大事で、クリック率が10倍くらい違ったりします。

WEB広告の純広モデルだと、基本的には上記のような仕組みになっていて、媒体、バナー、LP(ランディングページ:広告効果を最大化するための通常とは異なる、広告専用のTOPページ)の組み合わせで決まります。

他社がバナーを10本しか試しておらず、自社がバナーを100本試していて、下記のように他社を上回るバナー(とLPの組み合わせ)を発見したとします。

これまでのデータを入れると、こんな感じ。

広告のインプレッションを仮に1億として見ると、売上結果は下記のようになります。

あら不思議。サービスのクオリティは低いはずの自社サービスが、広告を最適化しただけで売上が他社の倍に

「サービスの向上頑張れよ」と突っ込まれそうですが、これもビジネスですし、「サービスをより良く伝える方法を考える」といった意味ではお客様のためにもなります。

よくあるのが、サービス運営担当と広告担当が完全に別で、サービスの方が改善を一生懸命頑張っていて、既に業界トップクラスのサービスになっているのに、広告担当がアホで、広告の重要性を理解しておらず、あまり考えないで出稿しており、いつまでたっても競合の売上に追い付かないという状況。

サービス側は、広告の仕組みを理解していないため、この落とし穴に気が付くことは永遠にありません。

と、いうことで広告はサービスのクオリティと同じくらい大事です。広告もサービスの一種だと思って最適化すべきです。

広告に関してはまだまだネタがあるので、また今度。

人気記事

    None Found

経済ログ最新記事


Warning: array_slice() expects parameter 1 to be array, null given in /home/users/2/lolipop.jp-964f40ad7b48918/web/wp-content/themes/twentyeleven/content-single.php on line 175
  • No items

コメント

comments