2012
07/28

顔面広告や絶対領域広告に媒体価値はホトンド無い

WEB上を中心に話題となっている顔面広告。人の顔にタトゥー型のステッカー広告を貼り、PRできるというもの。昨日、絶対領域広告なるものも登場しました。アイデアとしてはオモシロイと思ってますし、応援もしてます。

特にliverty(顔面広告作ってるチーム)の「個人の切り売り」といったビジネスモデルは、上手く構築できれば。誰でも気軽に収入を得ることができる、素晴らしい試みだと思います。

供にネタ的なサービスであるため、真面目に分析するものでも無いかもしれませんが、「個人の切り売り」を目指すのであれば、ある程度真面目に考えないといけないため、分析してしまいます。結論から言うと、このサービスは続かないと思います。

顔面広告の方は3ヶ月(7~9月)限定のベータ版的な扱いをしているので、もしかしたらサービス終了も視野に入れているかもしれません。

さて、本題です。この広告ですが、媒体スペックとしては

となっております。まぁこれは誰でも理解できますよね。

通常広告を出稿する際、広告主は「効果」を気にします。例えば、飲食店が「ぐるなび」に数万円で広告を出した場合、「ぐるなび」から「何人お客さんが来て、何円分注文があり、何円利益が出たか」ということです。その利益が、「ぐるなび」の出稿費(掲載料)より多ければ、再度出稿することにします。(正確に説明すると、1回載せた効果だけではなく、リピーターになった際の注文等も含めて分析すると思われます)

顔面広告や絶対領域広告も有料である以上、効果を求めれれることになります。最初は「ネタ的におもしろい」ので出稿するんですけどね。1ヶ月(30日)分、30万円出稿となると、皆考えると思います。現状、両媒体供に「効果」については触れておりません。

通常、広告代理店等が媒体を紹介する際は、想定効果を広告主に提出します。今回は僕が想定してみます。こんな感じです。

CPCが3,000円で、CPA(1人あたりの獲得単価)は測定不能だし、良くて1件で10,000円だと思います。これは一般的に、非常に悪い効果です。原因は広告が見づらいことですね。広告のスペースが小さいので文字が読めないと思います。本当に至近距離で「しっかり見る」ことをしないと、判別できません。ググる人数3人も甘めの想定で出しており、実際は0人かもしれません。(WEB等では表示された回数の1%がクリックすれば良い方なので、しっかり見る人が100人いないと誰もググらない。しかもWEB上からWEB上に比べ、リアル媒体からWEBへのハードルは非常に高く、500人見て1人ググるが現実的。)

この成果だとリスティング広告を出した方が100倍良いです。リアル媒体で言ったら、ティッシュ配りですね。各企業の広告担当は、「決められた広告予算」で「最も効果的な媒体」に出稿するため、顔面広告や絶対領域広告も他の広告媒体と戦うことになります。

リスティング広告(検索連動型広告)の場合は高くてもCPC300円くらいです。しかも、興味を持った人が検索しているわけですから、無作為に閲覧がある顔面広告、絶対領域広告より、間違いなく効果が高いです。

リアル媒体のティッシュ配りですが、時給1,000円で配らせて、ティッシュ代3,000円だと仮定すると、7時間配れます。7時間も配れたら300個は配れるのではないでしょうか。そっちの方が見やすいですよね。

今の時期なんか「うちわ」配れたら最高です。受け取った人以外に、うちわ仰いでる人を更に多くの人が見ます。しかも「うちわ」の方が字が読み取りやすいです。

なので顔面広告に1万円払うより、リスティング広告やティッシュ配りに1万円払った方が良いという結論になるんですよね。もっと言うと、顔面広告は月間で出稿すると30万ですが、30万あれば、バスにも広告出せるみたいです。
都営バスってこんなに安いんですねー。 特A以下のランクは1ヶ月20万以下ですね。

まぁ、そんな感じで、出稿リピーターはいないと思うので、そのうち広告主がいなくなり、閉鎖されると思います。

最初に話した通り、僕も応援したい気持ちはあるので、打開策は色々考えてみました。1番有力なのが、ベタですが、Tシャツ広告です。背中に広告を出せばとっても見やすいです。ただ、ここから何アクセス(googleで検索したり、URL入力)あるかといえば、やっぱり1日数件しかないと思います。そうすると価値的には1日500円あるか無いかってとこ。それだったら、オシャレな服着た方が良いと思うんですよね。

じゃあ絶対無理なのかって言うと、そんなこともなく、ここまで行けば1万円の価値が出てきます。

周囲に人だかりが出来ていて、みんなQRコード読み込んでました。これだと何百アクセスもあります。直のアクセスだけではなく、twitterやfacebookにも拡散され、更なるアクセスも来ると思います。

こちらも同様のプロモーションですね。貞子は元々認知度があるので、画像が拡散されることで、映画の告知に繋がります。テレビCM等で映画がやっている認知もあるので、クロスマーケティングとなり、効果は高いですね。

でもこれだとQRコードマンも貞子も通常の生活が送れません(笑)やっぱり既存企業も色々考えてこういったプロモーションやってるんですよね。まぁQRコードマンは生活送れなくもないですが・・・。

ということで、日給1万円を目標にした場合、個人の切り売りモデルの解決策は見当たりませんでした。日給300円ならTシャツ着用で可能ですが、それだったら300円いらないからオシャレをするという結論に至ります。

ちょっと話はそれるのですが、以前こんな記事がありました。

トイレ壁にアダルトサイトのアドレス落書き 広告収入66万円稼ぐ 全国行脚の男逮捕 兵庫県警

店のトイレに落書きしたとして、兵庫県警神戸西署が器物損壊容疑で逮捕した男(35)が、全国のパチンコ店やゲームセンターのトイレ500カ所以上の壁に、自分の運営するホームページ(HP)のアドレスを落書きして“宣伝”していたことが19日、同署への取材でわかった。

車上生活、2600カ所…アフィ22万円の月も

男は自分のHPから別のアダルトサイトへアクセスさせるごとに広告収入が得られるアフィリエイト(成果報酬型)広告で生活費を稼いでおり、同署の調べに「収入を得るため落書きした」と供述。昨年11月~今年3月の広告収入は計約66万円にのぼり、1カ月で22万円を稼いだこともあったという。
(引用:msn産経ニュースwest

まぁ逮捕されてますし、悪いことですけど、結構おもしろいと思うんですよね。トイレとか暇(?)だからアクセス率も高いんですよ。飛び先も収益率の高いアダルトサイトにしているところも考えられてますね。

なので、媒体場所(身体の場合は移動経路?)や飛び先(ちょっと難しいと思うが例えばアダルトサイト)を工夫することによって日給3,000円くらいにはできるかもしれません。QRコードマンで1日1時間は繁華街に出ると約束するとか。

効果的な打開策(改善策)が提案できず、残念ですが、各自が思考停止せずにトイレの落書き(当然違法はダメ)のような、いろいろな広告を考えれるようになれば、そのうち何か見つかるんじゃないかなと思います。

(上部画像引用:顔面広告絶対領域広告より)

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