2012
06/27

ハイパーインターネッツが増資を発表 日本でクラウドファンディングは成り立つのか

国内最大手のクラウドファンディング「CAMPFIRE」を運営する、ハイパーインターネッツがEastVentures、paperboy&co.、VOYAGE VENTURESの3社を割当先とした第三者割当増資の実施を発表。

同社の第三者割当増資は2011年6月に実施された2600万円の増資に引き続き2回目となる。

個人的に好きな仕組みであるクラウドファンディング。「上手く成り立って欲しいな」と思ってはいるが、現実は甘くなく、相当厳しいと思った方が良い。

CAMPFIREが、ローンチから1年間で成立させたプロジェクトは132件。金額にして4700万円を調達(※会社の資金調達ではなく、掲載プロジェクトの調達額)。CAMPFIREの取り分は手数料の約16%(サイト上の表記は20%だが、ペイパルの手数料約4%が含まれている)。

調達額(4,800万) × 手数料(16%) = CAMPFIREの売上( 768万)

初年度の売り上げが約800万しかなかったことになる。社員だけでも4~6人程度いると思うので、完全に赤字だ。仮に1人日4万円で、4人だったとして年間3,840万。この金額をカバーするには現状の7~8倍にあたら3~4億円を年間に調達しなければならない。簡単なことではない。

参考までにダントツ世界最大手のクラウドファンディングkickstarterは、年間で80億程度の調達額(プロジェクトの調達額)を持っている。しかし、kickstarterは手数料が5%とかなり低いため、ギリギリ単黒になるか、まだ赤字程度だ。(従業員20~30人)

世界最大手ですら利益が出せていない現状があるので、収益の安定化を行うには何か打開策が必要だと思う。1つ手数料をkickstarterより上げたのは良い試みだと思う。

ちなみに、IMJもクラウドファンディングを手掛けるワンモアに出資をしていて、可能性を感じている企業は多そう。ただ、ワンモアのGREEN GIRLを見る限り、こちらは100万も売上立っていないんじゃなかと思うくらいの寂しい感じ。

メディアを持っていたり、コマースを展開している会社とはシナジーが出そうだけどな。それともファイナンス系と組むのが良いのか。。そのうちリクルートとか一気に参入してきたりして。

■参考リンク
ハイパーインターネッツが第三者割当増資–CAMPFIREは1年で5800万円を流通/CNET JAPAN
IMJインベストメントパートナーズ、 株式会社ワンモアと業務および資本提携

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